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うつ病の私を支えてくれた家族へ。すれ違いを防ぐために伝えてよかったこと

「うつ病で悩む当事者と、そっと寄り添う家族が穏やかに会話しているイラスト」

うつ病の渦中にいるとき、一番近くにいるはずの家族との間で、こんなもどかしさを感じていませんでしたか?

「心配して声をかけてくれるのは嬉しいのに、なぜかプレッシャーに感じてしまう」

「どうして私のこのしんどさが伝わらないんだろう……」

良かれと思って声をかけてくれる家族の優しささえ、当時の私には重荷のように感じてしまい、ついキツい態度をとってしまったり、逆に心を閉ざしてしまったり。

そして、そんな自分にまた自己嫌悪を抱く毎日でした。

でも、お互いの「本当の気持ち」や「してほしいこと・してほしくないこと」を少しずつ言葉にして伝えられるようになってから、家族とのギクシャクした空気が少しずつ和らいでいったのです。

この記事では、一番身近な人だからこそ起こりやすい「すれ違い」を防ぐために、私が実際に家族へ伝えて救われたこと、そしてお互いの負担を減らすために試してよかったコミュニケーションの工夫についてお話しします。

今、同じように家族との接し方に悩んでいる方の心が、少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

目次

なぜ、家族の優しさが当時の私には重荷に感じたのか

うつ病の渦中にいるとき、家族からかけられる言葉ほど、ありがたい反面、胸を締め付けるものもありました。

例えば、毎日のように言われる「何かできることない?」「無理しないでね」「早く元気になるといいね」という言葉。

頭では「心配して言ってくれているんだ」「ありがたいことだ」と分かっているのに、当時の私の心と体は、その優しさを受け止める余裕すらありませんでした。

「何かしてほしいと言われても、自分でも何が辛いのか分からない……」

「『無理しないで』と言われても、息をしているだけで精一杯なのに、これ以上どうすればいいの……」

そうやって、相手の優しさを素直に受け取れない自分に気づくたび、「なんて私は器が小さくて、恩知らずなんだろう」と、さらに自己嫌悪の沼に沈んでいったのです。

今振り返ると、あれは当時の私の心がエネルギー切れを起こし、「すべての刺激から自分を守ることで必死だった」からなのだと分かります。

でも、当時はその余裕がなく、家族とどう接していいか完全に分からなくなっていました。

すれ違いを防ぐために、私が家族に伝えてよかった3つのこと

家族とのピリピリした空気を変えるきっかけになったのは、「どうして分かってくれないの」と一人で抱え込むのをやめ、自分の状態と「してほしいこと」を少しずつ言葉にして伝えたことでした。

当時、試行錯誤のなかで家族に伝えて特に救われたと感じたのは、次の3つのことです。

そっとしておいてほしい時と話を聞いてほしい時をあらかじめ伝える

調子が悪いとき、ただ一人になりたい日もあれば、誰かと話すことで気が楽になる日もありました。

でも、それをその都度説明するエネルギーすらなかったため、我が家では「今はエネルギー切れだから、少し一人にしてね」「今日は少し話を聞いてほしいかも」と、その日の状態をシンプルに一言で伝えるようにしました。

これだけでも、お互いの「どう接していいか分からない不安」がぐっと減りました。

励ましの言葉よりも日常の雑談が欲しいと伝える

「頑張って」や「早く良くなるといいね」という言葉は、当時の私にはプレッシャーになってしまうと勇気を出して伝えました。

その代わりに、天気の話やテレビのくだらない話など、うつ病とは全く関係のない「いつもの日常の会話」をしてくれることが、一番の気分転換になり、社会とつながっている安心感につながりました。

今の自分は、サボっているのではなく治療中なんだと理解してもらう

一番怖かったのは、家族に「怠けている」と思われることでした。

だからこそ、病気のせいで脳や体がうまく働かない状態なのだということ、決して自分の意思で動けないわけではないということを、お医者さんの言葉なども交えながら少しずつ理解してもらいました。

支える家族へ伝えたい感謝と、距離感のコツ

ここまで当事者目線での伝え方をお話ししてきましたが、当時を振り返ると、一番近くで支えてくれていた家族もまた、大きな不安や無力感を抱えていたのだと思います。

「どう接したらいいか分からない」「自分の接し方が悪化させているのではないか」と、家族自身もまた暗闇の中で手探りだったはずです。

だからこそ、少し心が上を向いたときには、当時の家族に対してこんなふうに思っていました。

  • 「特別な何かをしてくれなくていい、ただ隣にいてくれるだけで救われていた」ということ。
  • 「お互いに完璧な看護やサポートを目指さなくていい」という割り切り。

病気を抱えると、どうしても「患者」と「介護者」という関係性に固定されてしまいます。

しかし、お互いが少しずつ力を抜くことが大事です。

「完璧に分かろうとしなくても、お互いの存在を否定せずにいられる」という適度な距離感を持つことが、長期戦を乗り切るための何よりのコツだと感じています。

まとめ:完璧じゃなくていい。お互いの距離感を見つけていこう

うつ病の渦中にいるときは、「家族に迷惑をかけている」「早く元に戻らないと」と、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。

私自身、最初は自分の気持ちを伝えることすら怖かったし、家族とどう接していいか分からず落ち込むばかりの毎日でした。

でも、完璧に分かり合えなくてもいい。

「今日は少しそっとしておいてね」「この話なら少しできるよ」と、小さな本音を少しずつ言葉にしていったことで、ギクシャクしていた空気が少しずつ柔らかくなっていきました。

もし今、あなたやご家族がすれ違いに悩んでいるなら、一気にすべてを解決しようとしなくて大丈夫です。

今日からできる小さな工夫や、ほんの少しの意思表示から、お互いの「ちょうどいい距離感」をゆっくり見つけていってみてくださいね。

この記事が、あなたと大切な家族の心を、ほんの少しでも軽くするきっかけになれば幸いです。

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