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うつ病の回復期:アニメやゲームを楽しめるようになって気づいたこと

うつ病の回復期にアニメやゲーム(ブラッククローバー、アオアシ、テニスの王子様、SEKIRO、ペルソナ5R)を通じて「好き」や「楽しい」を取り戻していく様子を表現したイメージイラスト

うつ病がひどかった時期、私の世界からは「楽しい」という感情がすっぽりと抜け落ちていました。

大好きだったはずのアニメを見ても、ゲームのコントローラーを握っても、心が動くことはなく、ただ時間だけが過ぎていく。

あの頃は、「自分はもう二度と、何かに熱中したり楽しんだりできないんじゃないか」という底知れない不安ばかりが心を満たしていました。

けれど、少しずつ時間が経ち、休養を重ねる中で…ある日ふと、何気なく触れた作品やゲームの一コマに、「あれ、これちょっと面白いかも」と思える瞬間が訪れました。

それは劇的な変化ではありませんでしたが、凍りついていた心に、ほんの少しだけ春の風が吹いたような感覚でした。

本記事では、何も楽しめなかった暗い時期から、アニメやゲームといった「好き」が少しずつ戻ってくるまでの過程と、その中で気づいた心の回復のサインについてお話ししたいと思います。

目次

何も感じなかった私が、ふと「面白い」に触れた瞬間

ずっと灰色に見えていた日常の中で、変化が訪れたのは、本当に些細なきっかけでした。

何かを「楽しもう」と意気込んで何かを見たわけでも、前向きな気持ちになろうと努力したわけでもありません。

ただ、ソファーに座りながら、気力が湧かないまま流し見していたアニメのワンシーン、あるいは触ることも億劫だったゲームの画面。

その中に登場するキャラクターの何気ないセリフや、ふとしたBGMを聞いたとき、頭の奥で固まっていた何かが、カチリと音を立ててほどけるような感覚がありました。

「あれ……これ、今ちょっと面白いって思ったかもしれない」

胸のあたりに、ほんの小さな温かさのような、あるいは波紋のようなものが広がるのを感じました。

もちろん、それですぐに以前のように何時間も熱中できたわけではありません。

すぐにまた疲れがやってきて、画面を閉じたことも一度や二度ではありません。

それでも、「あ、自分はまだ『楽しい』を感じる心を完全に失くしていなかったんだ」という事実は、当時の私にとって何よりも大きな救いでした。

それは、長く暗いトンネルの向こうに、小さな光が見えた瞬間だったように思います。

では実際に、当時の私の乾いた心に少しずつ「好き」や「楽しい」という感覚を取り戻してくれた、具体的な作品たちをいくつか振り返ってみたいと思います。まずは、あの頃に支えられたアニメ作品からです。

ブラッククローバー:何度打ちのめされても諦めない姿にもらったエネルギー

休職初期の、頭が重くて何も考えられない時期に流し見していたのが『ブラッククローバー』でした。

主人公のアスタは、魔法が一切使えないという絶望的なハンデを抱えながらも、決して諦めず、泥臭く何度も立ち上がり続けます。

当時の私は、仕事を手放した喪失感と「この先どうなるんだろう」という不安で、すっかり心が折れていました。

そんな自分とは対照的に、画面の中でボロボロになりながらも前を向くアスタの姿は、どこか眩しく、そして不思議と「自分ももう少しだけ息をしていていいんだ」と思えるエネルギーを分けてくれた気がします。

『ブラッククローバー』のコミックスや電子書籍をチェックする

アオアシ:現在地と必死に向き合う主人公の姿に重ねた自分

次に心が少しずつ動き始めたのは、『アオアシ』を見ているときでした。

主人公の青井アシトが、自分の現在地や未熟さと必死に向き合い、壁にぶつかりながらも泥臭く成長していく姿が描かれています。

「今の自分には何もできない」「立ち止まっているしかない」と焦っていた当時の私にとって、アシトが地道に一つひとつの課題をクリアしていく姿は、自分の現状と重なる部分がたくさんありました。

劇的な変化ではなく、目の前の小さなことに少しずつ向き合っていく大切さを、この作品がそっと教えてくれたように思います。

『アオアシ』の原作マンガでアシトの成長を追う

テニスの王子様:底抜けのエンタメ性と熱量が、灰色だった日常にくれた彩り

そして、シリアスな物語だけでなく、良い意味で頭をからっぽにして楽しめたのが『テニスの王子様』でした。

次々と飛び出す圧倒的な技や、底抜けに突き抜けた熱量は、暗い部屋で凝り固まっていた脳のスイッチを強制的に、かつ心地よく切り替えてくれました。

「難しいことは一旦置いておいて、ただ純粋にエンタメを楽しむ」という感覚は、うつ病の時期に忘れかけていた、

純粋な「ワクワクする気持ち」を思い出させてくれた大きなきっかけでした。

『テニスの王子様』のコミックスを見てみる

アニメの世界を通して、「楽しむ心」を少しずつ思い出した私は、やがて次のステップとして、物語に受動的に触れるだけでなく、自分の手でコントローラーを握るゲームの世界へと手を伸ばしていきました。

ここからは、当時の私の凝り固まった感覚や集中力を呼び覚ましてくれた、2つのゲーム作品についてお話ししたいと思います。

SEKIRO:死にゲーを通じて、自分の集中力と手応えが戻ってきた感覚

アニメだけでなく、少しずつゲームのコントローラーを握れるようになった時期に挑戦したのが『SEKIRO』でした。


何度も敵に倒され、心が折れそうになりながらも、弾き(パリィ)のタイミングが噛み合った瞬間のあの強烈な快感。


うつ病で常にぼんやりしていた脳のスイッチが、この高難易度アクションによって強制的にカチッと入り、自分の感覚や集中力が少しずつ戻ってくる確かな手応えを感じました。

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のゲームソフトや関連アイテムをチェックする

ペルソナ5 ザ・ロイヤル:スタイリッシュな世界観と仲間たちに浸った優しい時間

一方で、心を休めながらどっぷり浸ることができたのが『ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)』でした。

圧倒的におしゃれなUIや音楽、そして仲間たちと過ごす怪盗ライフの世界観に触れることで、灰色だった日常に鮮やかな色彩とワクワク感が戻ってきました。

現実のしんどさから少しだけ離れて、ゲームの中の物語やキャラクターたちと一緒に歩む時間が、当時の荒んだ心を優しく癒やしてくれたように思います。

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のゲームソフトや関連グッズを見てみる

無理に前を向かなくていい。心が回復していく過程で学んだこと

うつ病の時期は、どうしても「早く治さなければ」「元の自分に戻らなければ」と焦ってしまいがちです。


でも、心がすり減っているときに無理をして前を向こうとしても、余計にエネルギーを消耗してしまうだけでした。


そんなとき、何も考えずにアニメの世界に浸ったり、ゲームの中でただ目の前の敵や物語に向き合ったりする時間は、何かを生産するためではなく、ただ「心を休めるため」に必要な大切なプロセスだったんだなと感じています。

エネルギーが戻ってきたら、また自分のペースで歩き出せばいい

「好き」や「面白い」という感情が少しずつ戻ってきたとき、それは自分のなかに再びエネルギーが溜まり始めた確かなサインです。


もし今、まだ暗いトンネルの中にいるように感じている方がいても、焦る必要は全くありません。


心の充電が完了したとき、きっとまた自然と自分の好きなものに手が伸び、少しずつ日常の景色に色が戻ってくるはずです。

だから今は、どうかご自身のペースを一番に大切にしてあげてください。

おわりに:焦らなくても、「好き」はちゃんと戻ってくる

うつ病のピーク時は、世界から色が消えてしまったような絶望感があり、「自分はもう二度と何かを楽しいと思えないかもしれない」と不安でいっぱいでした。

けれど、無理に前を向こうとしなくても、エネルギーが少しずつ溜まっていくにつれて、ふとしたきっかけで「好き」や「面白い」という感情はちゃんと戻ってきました。

もし今、同じように何も楽しめなくて不安な気持ちで過ごしている方がいたら。

「今は無理に楽しまなくてもいい、エネルギーが溜まったときに、またふと好きなものに触れてみたらいい」

そんな風に、少しでもあなたの心が軽くなるきっかけになれたなら、とても嬉しく思います。

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